2024年日本選手権競輪の情報や注目選手|これまでの歴史や名勝負の紹介

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日本選手権競輪2024年度情報やこれまでのデータ&歴史と名勝負の紹介
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2月に2024年最初のG1レースである「第39回読売新聞社杯全日本選抜競輪」が開催され、郡司選手が北井選手の番手から差し今年最初のG1王者となりました。

そして、いよいよ4月末から5月にかけては次のG1レースである日本選手権競輪が開催されます。

競輪に6つあるG1レースの中でも、特に格式が高い歴史と注目を集めるG1レースです。

年末のGPは別として、選手にとって日本選手権競輪はG1で最大の舞台となっています。

今回はそんな大注目のG1レース、「日本選手権競輪」についてレースの歴史と名勝負も含めて紹介していきます。

最後まで読むだけで、日本選手権競輪通になっていること請け合いです。

目次

日本選手権競輪はどのような競輪大会?

日本選手権競輪はどのような競輪大会?
いわき平けいりんより

冒頭でも少し紹介しましたが、日本選手権競輪は6つあるG1の中でも、歴史的にも各から言っても一番大きなレースといっても過言ではありません。

日本選手権競輪自体も、予選から決勝まで6日間にわたって行われています。

2024年の第78回日本選手権競輪は、いわき平競輪場で行われます。

日程は、ちょうどゴールデンウィーク中の4月30日(火)~5月5日(日)までの6日間です。

現在は競輪祭やオールスター競輪も6日制となっているものの、一時期5日制に短縮していた時期もあり、初開催から衰退期も変わらず6日制で続けてきたのは日本選手権競輪だけです。

競馬では「東京優駿(日本ダービー)」という3歳馬最強を決める大きなG1レースがあり、競馬ファンだけでなく一般人の方でも一度は名前を耳にした事があるという人も多いと思いますが、

競輪では日本選手権競輪が日本ダービーと同じクラスのレースとされ、ファンからは「競輪ダービー」と呼ばれています。

日本選手権競輪の特徴は?

日本選手権競輪は、獲得賞金額の上位選手から162名が選ばれます。
(+補欠選手が8名)

一般開催のレースであれば予選と初日最終レースに「初日特選」が組まれますが、日本選手権競輪では2日間で3レース特選が実施されます。

S級S班の選手を含めた賞金獲得額の上位27名が選ばれ、順位に関係なく一次予選をパスする事ができるのです。

また、特選で3着までに入ると「S級ゴールデンレーサー賞」に進む事ができ、順位に関係なく二次予選もパス。

上位選手は、実質準決勝からの勝負となります。

日本選手権競輪の優勝賞金はどれくらい?

日本選手権競輪の優勝賞金はどれくらい?

日本選手権競輪はG1最高峰のレースと言われる所以には、優勝賞金もG1レースの中で最高額なのも大きな理由のひとつです。

副賞などを含まない単純な優勝賞金だけを見ても、2023年は7,900万円の賞金が出ていました。
(副賞を含めると8,600万円)

2021年は6206万円、2022年は7137万円であり、ここ数年で優勝賞金もうなぎのぼりとなっています。

2024年2月に行われた全日本選抜競輪の優勝賞金が3,800万円だった事を考えると、同じG1でも賞金額の違いが一目瞭然です。

金額がレースの全てではありませんが、全日本選抜競輪では2着でも3,800万円以上の賞金が出ます。

ちなみに競輪選手が夢見る最大のレースが年末に行われている「KEIRINグランプリ」です。

2023年の優勝賞金が1億3千万円と桁違いの額になっているものの、2~9位の賞金は日本選手権競輪の方が上だったりします。

日本選手権過去の記憶に残る優勝者ピックアップ

日本選手権過去の記憶に残る優勝者ピックアップ

日本選手権競輪は今年で78回目の開催を迎えた歴史あるレースであり、1人ずつ紹介していくと大変な量になってしまうので数人だけピックアップしてみます。

山口拳也選手は2023年優勝者

まず直近のレースから、去年(2023年)の優勝者は山口拳矢選手です。

去年の事なので記憶に新しい方も多いと思いますが、単騎戦で優勝する山口選手らしい鋭い走りを見せてくれました。

前は2段掛けの3車ライン、すぐ後ろにはS級S班の2人、そして最後方には2022年に優勝している脇本-古性の最強と言われていたコンビ。

これら強力なメンバーを抑えての優勝は、見ていて思わず鳥肌が立ちました。

レース結果
山口拳也選手は2023年優勝者

ですがこの年は、元競輪選手の父親がインタビュアーをしていた事もあり、優勝した本人以上に父親が熱くなってしまいたのです。

レースよりも「優勝者インタビュー」の方が印象に残っているファンも多いと思います(笑)

脇本雄太選手は2度の日本選手権競輪優勝経験者

オリンピック選手としても活躍し、日本選手権競輪では2019年、2022年と2回優勝したのが脇本雄太選手です。

脇本選手といえば他のライン全てから警戒され、決勝では後方に置かれるのが定番。

この優勝した2レースでも古性選手を番手につけて8番手からの捲りで優勝しました。

先頭ラインが2段掛けしようが、前の選手が先捲りしようが、その全てを飲み込む圧倒的な強さ。

特に2019年は特選から決勝までの4レース全てで1着の完全優勝と、圧巻のレースを見せていました。

2022年の決勝ではゴールした時に実況が「やはりこの人が最強でした!」といったセリフも記憶に残っています。

村上義弘選手は日本選手権競輪を4度優勝

「魂の走り」としても有名だった村上義弘選手は日本選手権競輪を4度優勝しており、同じくレジェンドである吉岡選手と並んでトップタイの優勝回数を誇る選手です。

2011、2013、2014、2016年に優勝しているのですが、そのうちの3回が名古屋開催という事もあり、私的には名古屋で異常に強いイメージがあったりもします。

2016年に優勝した年はすでに41歳となっており、今現在も最年長記録は破られていません。

日本選手権競輪の名場面や名勝負

日本選手権競輪の名場面や名勝負

日本選手権競輪にはトップクラスの選手ばかりが選ばれており、そんな選手たちが戦うレースでは数多くの名勝負が繰り広げられてきました。

特に決勝では手に汗握る勝負が毎回繰り広げられるのですが、今回はその中でも特に印象深かったレースを紹介していきます。

動画も併せて観てもらえばより分かりやすいです。

2021年日本選手権競輪はゴール後も手に汗握る展開に

この2021年日本選手権競輪の決勝は、3連単1番人気が35.8倍、2車単でも一桁配当が無い近年稀にみる難解なレースでした。

本命不在で行われたレースはファンの予想したものとかなり違った展開となりました。

しかし、結果的には2番人気で決着。

逃げた清水選手の番手から抜け出た松浦選手が優勝しています。

これだけの情報だと特に目立ったところのない普通のレースに感じると思いますが、このレース最大の見どころはゴールの瞬間に訪れます。

松浦選手の後ろを走っていた郡司選手と佐藤選手がゴール直前で内と外から差しを狙い、松浦選手はその両方をブロックしながらほぼ同じタイミングで3人がゴール。

スーパースローで見ても誰が勝ったか分からないほどでした。

結果は松浦選手の優勝で終わったものの、1着2着3着の3人で写真判定が行われて微差という結果に。

「微差」というのは競輪の細いタイヤより更に僅かな差であり、非常に際どい勝負という事になります。

この写真判定は4分近くも行われたので、車券を持っていたファンはかなりドキドキしながらレース後も手に汗を握っていたでしょう(笑)

2016年日本選手権競輪は村上義弘の「魂の走り」

過去の優勝者でも少し触れましたが、2016年は村上選手が日本選手権競輪で4度目の優勝を決めた年になります。

このレースは近畿ラインの絆が村上選手を勝たせたと言っても過言ではありません。

先頭を走る三谷選手はそれほど先行をする選手ではないのですが、この日は残り2周から全力で逃げを打ちました。

そして残り1周で番手から川村選手が番手発進します。3番手を走っていた村上選手は実質番手の位置に。

真後ろからS級S班の新田選手が捲りを打つと、村上選手は強烈なブロックで阻止。

その隙をついて岩津選手が内を狙いますが、返す刀でそちらもブロック。

最終的に外競りの苦しい状況になりますが競り勝ち、京都勢の1.2決着でレースを終えました。

並の選手なら優勝するため早めに前へ踏み出してしまったり、外競りになった時点で飛ばされてもおかしくない場面。

しかし、しっかり番手の仕事をしながら優勝し、川村選手も2着に残す走りはまさに「魂の走り」でした。

2015年日本選手権競輪は三つ巴の大接戦

2015年の日本選手権競輪は、大本命平原康太。捲りで優勝を狙う新田祐大。飛んでくる浅井康太。

今でもトップ戦線で戦う3人ですが、2015年は全員が30歳前後であり、まさに肉体的にも全盛期といえる時期。

そんな3人が揃ったレースで圧倒的な大本命に推されたのが平原選手です。

2車単も4番人気までは全て平原選手が1着予想。

この時は番手という事もあり圧倒的な支持を得ていました。

レースでは武田選手の捲りに乗って、ゴール前で差し切り1着……

と思われたのですが、実況にも「新田は厳しいか!」と言われる苦しい状況から意地の捲りで肉迫。

最後は微差で新田選手が勝利しました。

更に終盤まで8番手を走っていた浅井選手がいつの間にか新田選手の背後に迫っており、2着とタイヤ差の3着。

2021の3人が微差ほどではありませんが、3人が数センチの間でひしめき合う熱い展開を繰り広げたのです。

2024年日本選手権競輪で注目選手は誰?

2024年日本選手権競輪で注目選手は誰?

正直なところトップ選手ばかりが集まるので全員に注目したいところですが、中でも特に注目したい選手を2人紹介していきます。

(3月時点での情報を元にしているため、欠場の可能性もあります)

オールドルーキーの北井佑季選手

119期の34歳。

オールドルーキーであり、Jリーグで9年間プレーしていた事でも話題になった北井選手。

養成所の順位だけみると55位と目立った成績ではありません。

しかしゴールデンキャップ賞を取った潜在能力は本物であり、今では競輪界を代表する徹底先行選手として成長しました。

北井選手の注目ポイントは何といっても他を圧倒するような先行力と持久力!

圧巻だったのは2024年03月07日に行われたG3の初日特選です。

前受から売り出し中の嘉永選手をつっぱり、休む間もなくやってきた同じ先行屋でS級S班の新山選手もつっぱりきり、2021年のグランプリレーサーであり、2023年はG1を3勝の古性選手の捲りもつっぱります。

そして、最後は番手の深谷選手に差されて2着となりましたが、1着以上に注目されるレースとなりました。

日本選手権競輪でも北井選手の先行力は間違いなくファンも選手も注目するポイントであり、地元選手も回りたがる北井選手の番手にも注目です。

浅井康太選手は車券に絡めておきたい選手

2018年の競輪祭を最後にG1やG2での優勝は無く、年齢的に全盛期は過ぎたと言われる事もありますが、単騎戦でも車券に絡めておきたいのが浅井選手です。

最初から自力を出す事は少なくなりましたが、自力が無い訳ではなく、前を走る選手が不発となった時の自力はまだまだトップクラス。

切り替えが早い選手なので、先行選手と一緒に着外へ沈む事も少ないです。

悪い意味で注目したいのは落車の多さであり、この半年で3回落車しています。
(2024年3月現在)

競輪に落車はつきものである程度は仕方ありませんが、「そんなところで落車する!?」と驚かされる事が何度かありました。

とは言え立ち回りの上手さや自力はまだまだ健在であり、2021年5月のレース以降はG1でも車券に1度も絡まず開催を終えた事が無いので(失格や落車した開催を除く)車券には必ず絡めておきたい選手です。

番外、新田祐大は地元開催の日本選手権競輪に出場できず

2024年の日本選手権競輪は福島のいわき平で開催という事もあり、地元福島の選手で過去には日本選手権競輪優勝の経験もある新田祐大選手にも大きな期待が集まっていました。

特に今年は1月にいわき平のG3で優勝していたため、より一層期待が大きかったです。

しかし今年2月に行われた全日本選抜競輪において、最終日に「先頭員早期追い抜き」をやらかしてしまい出場停止処分に。

過去にはKEIRINグランプリでも先頭員早期追い抜きをした事もあり、今回はこれで3度目。

ファンの中には「またやったな……」と思った人も結構いたと思います(笑)

先頭員早期追い抜きをすると4ヵ月の斡旋停止となるため、新田選手は日本選手権競輪に出場する事が出来なくなりました。

ちなみに2022年も日本選手権競輪がいわき平で開催されているのですが、この年は練習中に浅井選手と接触事故を起こして脱臼してしまい出場できず…。

実力や資格は十分あるのに2回とも地元開催の日本選手権競輪に出場できないという事態になってしまいました。

まとめ

ここまで日本選手権競輪について紹介は以上です。

改めて過去のレースを見返していくと、今でも思わず力の入るレースが沢山ありました。

公式サイトでは過去のレースダイジェストも視聴できるので、是非決勝だけでも見てもらいたいです。

そして2024年はどの選手が優勝するのか?

これまでは先頭で走っていた自力選手が若手の台頭で番手に入る事も多くなり、ますます熱い戦いが繰り広げられる事は間違いなし。

2024年は4月30日~5月5日に渡って開催されるので絶対に見逃さないようにしましょう。

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この記事を書いた人

競輪歴約15年で、毎年の回収率は約80%から100%チョイ。
競輪の魅力に取りつかれ、ほぼ毎日競輪を観戦しています。
競輪場で生の空気を楽しんだり、ネット投票で自宅から楽しんだり仕事の合間を見つけては競輪含めて公営ギャンブルを満喫中。
競輪の面白さをぜひ知ってください❕

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