競輪グレードレースの特徴や当てる方法＆コツ｜初心者が押さえておきたい賭け方

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みなさんもギャンブルをしていれば、1度は「グレードレース」という言葉を耳にした事があるのではないでしょうか？

「G1」などがグレードレースにあたり、いわゆる「3競オート」の競馬、競艇（ボートレース）、競輪、オートレース全てのギャンブルにグレードレースは存在しています。

競輪選手にとってもグレードレースは非常に重要なレースであり、そこまで辿り着ける選手はそう多くありません。

選手にとっても投票するファンにとってもグレードレースは、特別なレースなのです。

今回は「グレードレースとはどういったものなのか」「どんな車券の買い方がおススメなのか」など、グレードレースについて、競輪初心者さんでも知っておくべき情報を紹介していきます。

基本的な情報を押さえるだけでも、グレードレースの基本を押さえるだけで勝率はグッと上がるはずです。

競輪のグレードレースの特徴やしくみ

公営ギャンブルを嗜んでいたらお分かりの人も多いと思います。

競輪の場合のグレードレースとは基本的にS級選手だけが出場できる特別なレースの事です。

グレードは4段階あり、G3。G2・G1・GPまでの格付けがされています。

皆さんお馴染みだと思いますが、上の三角の図のようにGⅢ→GⅡ→GⅠ→GPの順で格付けがアップするシステム。

グレードレースは年に何回くらいある？

グレードレースのなかでも特別競輪という格上のレースが年に数回あります。

上位G2まで具体的に紹介しましょう。

KEIRINグランプリはGP格で1発勝負

その中でも一番グレードが高いのがGP格である「KEIRINグランプリ」。

毎年年末12月30日にある優勝賞金1億円のレースです。

他の大会のように予選があるわけでなく、上位9名だけの1発勝負で勝敗が決まります。

GP	KEIRINグランプリ	一発勝負	優勝賞金1億3000万円	毎年12月30日

※優勝賞金は2023年の本賞金のみです。

KEIRINグランプリについては、次の項で詳しく解説しています。

ガールズケイリンにもグレードレースが登場

ガールズケイリンにも、2023年からGP格のグレードレースが開催されるようになりました。

その1年間で最も好成績を収めた女子選手7名が一発勝負で勝敗を争います。

GP	ガールズグランプリ	一発勝負	優勝賞金700万円	毎年12月29日

※優勝賞金は2023年の本賞金のみです。

G1は年6回開催される

競輪のG1は、競輪のグレードレースの最高峰に位置するレースです。

4日～6日間でS級上位選手が優勝を争います。

G1が年に6回あります。
競輪祭を除き、各競輪場の持ち回りです。

G1	読売新聞社杯全日本選抜競輪	4日間	優勝賞金3,800万円	毎年2月頃
	日本選手権競輪（競輪ダービー）	6日間	優勝賞金8600万円	毎年5月上旬
	高松宮記念杯競輪（宮杯）	6日間	優勝賞金4,500万円	毎年6月頃
	オールスター競輪	6日間	優勝賞金5,700万円	毎年8月頃
	寬仁親王牌 世界選手権記念トーナメント	4日間	優勝賞金3,800万円	毎年10月頃
	朝日新聞社杯競輪祭（小倉競輪祭）	6日間	優勝賞金4,500万円	11月中下旬

※優勝賞金はほとんどが2023年の本金額です。

G2は年に4回開催される

G2はG1に次ぐ格付けで、年に4回開催されます。

G2	ウィナーズカップ	4日間	優勝賞金2,600万円	毎年3月頃
	サマーナイトフェスティバル	3日間	優勝賞金1,400万円	毎年7月下旬～8月上旬
	共同通信社杯競輪	4日間	優勝賞金2,600万円	毎年9月頃
	ヤンググランプリ	一発勝負	優勝賞金470万円	毎年12月末

※優勝賞金はほとんどが2023年の金額です。

上で紹介したG1とG2を「特別競輪」や「グレードレース」と定義づけしていることも多いです。

何故かというと、G3は比較的多く2023年も42回開催されているからです。

G3はG2以上のグレードレースない競輪場で開催される

G1、G2が開催されていない競輪場では毎年1度はG3のレースが開催されるので、近場の競輪場でもグレードレースを見る事ができます。

G3の優勝賞金は500万円前後が多いです。

ちなみにA級3班の優勝賞金は19万、A級1.2班で50万、S級の平開催で150万前後となっています。

この金額を比べてみても、グレードレースとはかなり大きな差があり、選手にとってグレードレースを目指す事が大きなモチベーションとなっていることがわかると思います。

グレードレースはS級選手だけに挑戦できる権利がある

グレードイレースは競輪選手誰でも参加できるわけではありません。

上の図のように競輪選手はどれだけ競輪学校（養成所）で強くても、一番下のA級3班からスタートし、その後A級2班、A級1班と順番にレベルアップしていきます。

S級2班に上がる事ができれば、ようやくグレードレースに挑戦する権利が手に入る仕組みです。

階級		人数	年間平均賞金
S級	S班	9人	約1億4,000万円
	1班	約210人	約2,600万円
	2班	約460人	約1,500万円
A級	1班	約500人	約1,150万円
	2班	約530人	約960万円
	3班	約480人	約825万円

※2022年JKA資料から抜粋

人数の比較でお分かりだと思いますが、SS班は9人だけ。

獲得賞金もずば抜けていますね。

競輪選手の中でも一握りのエリートだけがグレードレースに参加できるのです。

もちろん、グレードレース（G1やG2）に出れない選手は、グレードレースの下のF1、F2レースに参加して実績を積みます。

ほぼ毎日、日中開催だけでなくモーニング競輪やミッドナイト競輪などが開催されています。

グレードレース優勝はKEIRINグランプリへの道

競輪にはグレードレースのさらに上に位置する、「KEIRINグランプリ（通称GP）」というレースが年末に行われます。

KEIRINグランプリは通常のレースやグレードレースと違い、選ばれた9人だけが出る事のできる1発勝負の特別なレースです。

2023年の優勝賞金は1憶3000万円となっており、全ての競輪選手が目指す頂（いただき）です。

このグランプリに出れるのはG1で優勝した選手や、オリンピックで活躍したような選手がメイン。

それに加えて、賞金上位の選手が選ばれます。

もちろんG1レースで優勝出来れば1番良いのですが、G1優勝がが叶わなかった選手はG2やG3のグレードレースで賞金を稼ぎ、KEIRINグランプリを目指すことも可能です。

グレードレースと普通のレース周回数が違う意味

全てのグレードレースではありませんが、G1の決勝は6周回となっており、A級が4周、S級が5周なのに対し長くなっています。
※400mバンクの場合

さらにKEIRINグランプリでは7周なので、他のG1決勝よりも長いです。

競輪をあまり知らない初心者の人はそう疑問に思うかもしれません。

そうなんですよね。

実際、競輪ファン歴10何年の私でもわかりません(笑)

元競輪選手で現在は解説をしている野本順三さんに「何故距離が長くなるんですか？」と聞いてみました。

その答えは。

「格の違いやね」というものでしたので、特に深い意味は無いようです(笑)

初心者がグレードレースを買う基本的な賭け方

別の記事で紹介したモーニング競輪やミッドナイト競輪と、グレードレースの当てる方法は違うのでしょうか？

私も実施している、普通の一般開催とは違うオススメの賭け方を紹介します。

後悔したくないなら3連単が絶対オススメ

まず、グレードレースは実力伯仲の選手ばかりが参加しています。

実力が抜けてる選手がいるようなレースと違うので、当てようとしても中々当たらないのが現状です。

競輪の賭け式は色々とありますが、メインとなっているのは圧倒的に3連単がオススメ。

何故かというと、競輪の売り上げを見ても全体の7～8割近くを3連単が占めているからです。

「グレードレースは難しいし、初心者には配当が安くても当たりやすい買い方を……」と言いたいところですが、色んな賭け式で車券を買うのであれば3連単に絞るのがオススメ。

理由は後悔してしまう事が結構あるからです。

強い意志を持って「自分は2連単で勝負！」など決めてるなら良いのですが、色んな賭け式で買うと「3連単で買ってればなぁ…」という思いが頭をよぎってしまいます。

グレードレースでは大きな配当も出やすいので、そういう後悔をしたくない方には3連単をおススメします。

また、当てようと思うなら、力の差があるレースがメインのモーニング競輪やミッドナイト競輪、ガールズケイリンをオススメします。

少額で勝負するなら2車単や2車複

グレードレースの競輪は、9車立てです。

しかも、実力伯仲の選手ばかり。

3連単は中々当たらないのが現実です。

競輪初心者さんは、まずは少額で当たる喜びを感じたい人も多いと思います。

そんな人は、リターンは少なくなりますが、2連複や2連単がおススメです。

当たりやすさでいえばワイドの方が上ですが、グレードレースとはいえこれらは圧倒的に配当が安いので、当たった時の満足度を考えると2車複は欲しいところ。

グレードレースは9車立てなので「こま切れ戦」になる事もあり、2:2:2:2:1といったライン構成になる事も珍しくありません。

こうなると3連単はもちろん、3連複で狙うのも難しくなりますが、2車複や2車単ならこま切れでもラインで狙う事ができるので、当たる確率はグッと上がります。

番組表の本命印◎が付いている選手と同じラインの選手がオッズも人気になっているはずです。

また、逆に3:3:3といった3分戦でライン決着を狙うのであれば3連複で買うのも、当たる確率は高くなります。

詳しくは、こちらの記事をどうぞ！

ラインや位置取りなどは、あらかじめ投票サイトの番組表に掲載されているので参考にしてください。

グレードレース決勝は「2段掛け」に注意

グレードレースで決勝のメンバーが出たらまずはラインをチェックしましょう。

グレードレースでは強い選手が沢山出場しているため、自力選手が並んでラインを組む事も多々あります。

この時注意したいのが「2段掛け」と呼ばれる作戦で、これをするとまず間違いなく先頭の選手は消えます。

グレードレース決勝では”ある選手を勝たせよう”と、他の選手が犠牲になる2段掛けがよく使われるので、選手の強さや競走得点だけに惑わされないようにすることが大事です。

例え直前のG1で優勝していたり、競走得点が1番高かったとしても、2段掛けの先頭だと着外まで沈みます。

競輪の有名な格言でも「二段駆けは頭鉄板」という言葉があるとおり、番手の選手が1着になることが多いです。

「2段掛け」をレース前に知る方法

そんな風に思う人も多いと思います。

そういう時はオッズを確認してみてください。

私のようなベテランファンは選手のコメントなどでなんとなく分かっているので、競争得点が高くても不自然なくらい先頭の選手の人気が低くなっています。

そういう場合は「二段掛けするんだな」と思って大丈夫です。

二段掛けを知るだけで、投票する金額も節約できるので覚えておくと便利ですよ。

まとめ

ここまでグレードレースについて紹介してきましたが、グレードレースは競輪場だけでなくネット配信でも多くの人が集まってレースを楽しんでいます。

特にG1決勝や年末のGPは、今でも地上波のテレビで放送されるほどです。

強い選手たちが集まり、さらに9車立てと予想が難しくなっていますが、盛り上がりは平開催より圧倒的に大きいです。

まだグレードレースを体験した事が無いという方は、是非一度この盛り上がりを体験してみてください。