競輪のバンク特徴やみなし直線や角度を理解し勝率UP|当てる方法と予想のコツ

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競輪のバンク特徴や当てる方法や予想のコツ|みなし直線や角度を理解し勝率UP
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競輪で的中させて楽しむ際には、様々な情報をみて車券を買います。

最近始めたばかりの競輪初心者さんでも、最初は投票サイトの予想印だけかもしれませんが、少し慣れてくると色々な指標を見て判断するはずです。

例えば競馬だと馬の血統や成績を見て買う人が多いように、競輪でも選手の成績を見比べて買う人が多いでしょう。

もちろん選手の成績は大切な情報の一つですが、その成績に大きくかかわっているのが、選手が走るコースであるバンクの大きさです。

一見どこも同じ楕円形のコースをグルグル回っているようにも見えますが、バンクの特徴は開催場所によってさまざまな特徴があります。

バンクの特性を知ることは的中確率を上げる方法の一つです。

この記事では、車券を買う前に知っておきたい競輪場の「バンクの種類」や「バンク別の予想の仕方やコツ」について紹介します。

競輪素人さんにもわかりやすく、勝率を上げるには絶対に知っておきたい内容です。

下のほうでは注意したい個別の競輪場についても解説しています。

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目次

333・400・500mバンクそれぞれの特徴

333・400・500mバンクそれぞれの特徴

今現在、競輪で使われているバンクは3種類です。

333mバンク
前橋のみ335m
7ヵ所
400mバンク32ヵ所
500mバンク3ヵ所

一番スタンダートなバンクは400バンクで、42カ所ある競輪場のうち、32カ所が400バンクとなっています。

次に多いのが「サンサンバンク」と呼ばれる333mのバンクで7カ所。

一番少ない500mのバンクは3カ所だけとなっています。

それぞれの基本的な特徴や特性について400mバンクから多い順番に説明していきます。

400mバンクは”みなし直線”だけ見ておけば大体OK

400mバンクは”みなし直線”だけ見ておけばOK

「1周400mのバンクならどこでも同じだよね?」と思うかもしれませんが、実は同じ400mバンクでも、競輪場ごとにかなりの差があります。

特に注目したいのが「みなし直線」です。

「みなし直線」が何なのかというと、第4コーナーを曲がってからゴールまでの直線部分を指しています。

ほぼすべての競輪場では、みなし直線の長さが違うのです。

↓下記をクリックすると400mバンク全部のみなし直線を見ることができます。

400mバンク一覧
競輪場みなし直線カント
センター部路面傾斜
武雄64.4m32°00′29″
弥彦63.1m32°24′17″
いわき平62.7m32°54′54″
四日市62.4m32°15′07″
松阪61.5m34°25′29″
豊橋60.3m33°50′22″
和歌山59.9m32°15′07″
別府59.9m33°41′24″
岐阜59.3m32°15′07″
青森58.9m32°15′07″
名古屋58.8m34°01′47”
松山58.6m34°01′48″
立川58.0m31°13′06″
川崎58.0m32°10′14″
広島57.9m30°47′34″
小倉56.9m34°01′48″
岸和田56.7m30°56′00″
静岡56.4m30°43′22″
大垣56.0m30°37′08″
小松島55.5m29°46′27″
取手54.8m31°30′25″
高松54.8m33°15′50″
平塚54.2m31°28′37″
福井52.8m31°28′37”
京王閣51.5m32°10′34″
函館51.3m30°36′51”
久留米50.7m31°28′37″
玉野47.9m30°37′33″
西武園47.6m29°26′54″
向日町47.3m30°29′07″
佐世保40.2m31°28′37″

競輪初心者の人は、それこそ1周が同じ距離なんだから、直線も同じだと思ってしまうかもしれません。

しかし、例えば一番みなし直線が短い佐世保競輪場の直線が40.2mなのに対し、みなし直線が一番長い武雄競輪場の直線は64.4mです。

下の動画は、直線が短い佐世保競輪場とみなし直線が一番長い武雄競輪場の打鐘(ジャン)からの動画です。

同じ400バンクにもかかわらず、実に24m以上も直線の長さが違ってくると、違いが一目瞭然だと思います。

佐世保競輪場”みなし直線40.2m”の動画

武雄競輪場”みなし直線64.4m”の動画

上の動画でもわかる通り、基本的には、みなし直線が短いと先行が有利、みなし直線が長いと追い込みが得意な選手が有利になります。

しかし、400バンクの特徴は、基本的に平均的なところ

上で挙げた2つの競輪場は、極端に直線が短い競輪場と極端に長い直線の競輪場なので気にする必要があります。

しかし、だいたいの400mバンクの競輪場では50m台の長さとなってます。

カント(コーナーの傾斜)も30°前半が多く、基本になっているサイズでもあるので、「400バンクは苦手だ」という選手はほとんどいません。

カントは、普通の陸上のような平坦なトラックだと遠心力が付くので減速しなければ早く走れません。

傾斜(カント)の角度が付いていれば、減速することなくコーナーを曲がれるのです。

カント(傾斜角度)が急な競輪場ほど、最初は上り坂なので脚力が必要になります。

しかし、登り切ったら下りながらゴールを目指せるので「捲り」や「追込み」が得意な選手が有利です。

一応、400mバンクでカントがきついのは、川崎・名古屋・松阪・高松・松山・小倉辺りです。

但し、カントを考慮して予想しても当たったためしがないので、400mバンクではそれほど気にしなくても大丈夫だと思います。

333mバンクの特徴や得意な選手

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400バンクより1周あたり67m短くなっているため、300mバンクは直線が短いのが特徴

50~60m程のみなし直線が多い400バンクと比べ、333mバンクのみなし直線のは多くが35~45mとなっています。

特に、小田原や奈良競輪場は直線が短く、動画を見た競輪初心者の方は「曲がったらすぐゴール」と思う方も少なくありません。

カントは33~36°となっており、400バンクよりも急な角度になっているため、初めて見る方は近くで実際に見ると壁のように感じると思います。

カントがこれだけ急になると、一般人では上の方まで上るのが出来ないほどの角度で、競輪選手と言えども3コーナーを先頭で風を受けながら上るのには脚力を消費してしまう事になります。

逆に登り切ってしまうと上りが急な分、最後の直線に差し掛かる4コーナーは急な下り坂となっており、脚を使わず後ろにいた選手の「捲り」が決まりやすくなる傾向にあります。

ただし333バンクでは早めの仕掛けが必須。

というのも、遅めの捲りでは3コーナーで急な上りがあるため、スピードに乗せる事ができません。

そのため3分戦やこま切れ戦で後ろがごちゃついてしまうと仕掛けが遅れ、その隙に先行選手がスイスイ逃げ切ってしまう事も多いのが特徴です。

また、みなし直線が短い=逃げ切る可能性が上がるので、1着の多い逃げ選手がいる場合、333バンクではより一層逃げ切る可能性が高くなります。

500mバンクは地元選手が有利

競輪場で一番大きいのが500mバンクです。

1周500mあるので、先ほど紹介した333バンクと比べると170m近くもサイズが変わってきます。

500バンクは大宮、宇都宮、高知の3場所しかなく、みなし直線は大宮競輪場の66.7mが最長となっています。

500mバンク競輪場みなし直線カント
大宮66.7m26°16′40″
宇都宮63.3m25°47′44″
高知52.0m24°29′51″

500mバンクは、カントは24~26°程度になっており、他のバンクと比べてかなり緩やかな傾斜です。

333mバンクではカントが急な分、仕掛けどころが重要だと紹介しましたが、500mバンクはカントが緩やかな分、少々遅めの追い込みでも決まりやすいのが特徴的。

逆に500mバンクでは、逃げている選手は直線が長いので、最後の直線で競馬のように最後に差されてしまうケースが多くなってしまい予想はより難解になります。

500mバンクで注目したいのが地元選手です。

500バンクが3場所しかないという事は、選手も走る機会がほとんど無いという事になります。

その点、地元選手は普段からホームバンクとして500mバンクを使って練習しているため、500バンクの走りに慣れている数少ない存在です。

それ故にバンクの癖なども熟知しています。

競輪では「地元3割り増し」(地元選手は実力が3割増しになるという意味)という言葉があります。

500バンクでは地元選手だけでなく、大宮、宇都宮、高知などホームバンクが他の500mバンクの選手も3割増しくらいに考えて良いと思います。

減少傾向の500mバンク

今現在500バンクは3場所しかありませんが、実は数年前までは5場所が500mバンクでした。

千葉競輪場は2017年に老朽化により閉場。
現在は自転車競技などを行っており、競輪は開催されていません。

熊本競輪場は2016年に発生した熊本地震で大きな被害を受けており、2024年の再開を目指しています。

しかし、熊本競輪場の「滑走路」と呼ばれていた日本一長い69.5メートルの見なし直線は、約60メートルに短縮されるようです。

そして、2024年に400mバンクとして生まれ変わる予定です。

このように500mバンクは減少傾向にあり、改修で400mバンクになる事はあっても、今後新たな500mバンクの競輪場が作られる事は無いでしょう。

バンクの影響で荒れやすい競輪場はある?

バンクの影響で荒れやすい競輪場はある?

競艇は、場所によって荒れやすかったり1番艇が極端に強いなど特徴が顕著なので場所も考慮する必要があります。

競輪場はどうでしょうか?

これだけ特徴的なバンクがあれば、もちろん荒れやすい競輪場も存在します。

雨や風向きなどの気象状況の影響で荒れやすい競輪場などもありますが、この項ではバンクの影響で荒れやすい競輪場をいくつか紹介していきます。

500バンクの大宮競輪場は”みなし直線”が長く予想は困難

大宮競輪場は”みなし直線”が長く荒れやすい
公式サイト(晴れ無風)

公式で大宮BigBank(略称:大宮BB)という愛称を持つ、屈指の大きさを持つ競輪場です。

500バンクでみなし直線が最長となれば大荒れも多くなります。

私のように長く競輪を嗜んでいる人にとっても、500バンクは頭を悩ませるところなのです。

直線が長いので差しが決まりやすいだけなら良いのですが、捲りも追い込みも決まりやすく、4コーナーからゴールにかけて滅茶苦茶になりがちです。

例えば3車ラインで直線が長いため先頭の選手が失速。

その結果、

  • 番手の選手が早めに出ると、直線が長すぎて3番手の選手が番手選手を差して1着に…
  • 前が踏み合いになった結果、最後方にいた追い込み選手が1着に…

などなど、差しや追い込みを得意とする選手が最後に突っ込んでくることが多く、予想がとても困難で荒れやすくなっています。

敢えて言うなら、当てることを優先しましょう。

宝くじ感覚で遊ぶ分にはいいですが、その日に当てたいなら、沢山あるレースから、500mバンクを選ぶ必要はありません。

333バンク小田原競輪場は”すりばちバンク”で荒れやすい

小田原競輪場は”すりばちバンク”で荒れやすい
WINTICKETより

上で紹介した大宮競輪場が最大最長「ビッグバンク」なら、小田原競輪場は「すりばちバンク」と呼ばれる最小最短の競輪場です。

小さな333バンクの中でもみなし直線36.1mは全ての競輪場で最短。

カントも35°を越えており、まさにすり鉢のような競輪場です。

早めの仕掛けが必須とも言える333バンクですが、中でも小田原はバンクの特性上、より早い仕掛けが必要とされており、かなり早い段階からバチバチにやり合うレースが多くなっています。

基本的には先行選手が有利なのですが、主導権争いで脚を使い過ぎると、思わぬ第三のラインが上位を独占してしまう番狂わせも日常茶飯事です。

もちろん主導権争いはどの競輪場でもあり得る事ですが、小田原競輪場では特に激しいレースが多くなっています。

弥彦競輪場は400バンクの中でも波乱が起きやすい

弥彦競輪場は400バンクの中でも波乱が起きやすい

400mバンクで荒れやすい競輪場を挙げるなら弥彦競輪場です。

一見、普通の400バンクに見えるものの、みなし直線が63.1mと500バンククラスの長さを誇っています。

400バンクの中では2番目に長く、1番長いのは64.4mの武雄競輪場なのですが、武雄競輪場ではなく弥彦競輪を挙げたのはコーナーの癖が強いからです。

これは実際に走った事が無いので実体験では無いのですが、コーナーが他の競輪場と違い、1コーナーと4コーナー、2コーナーと3コーナーが対象になっています。

見ている側としては違いが分からないのですが、選手にとっては違和感に感じる人もいるようで、500バンクと同じく普段からホームバンクとして使っている人に有利な競輪場と言えます。

そのため直線の長さと相まって、逃げ切りが難しく荒れる事の多い競輪場として有名です。

投票時に最も注意することはバンクの大きさ

投票時に最も注意することはバンクの大きさ

投票する時に、競輪場のバンクもデータの一つとして考えるときに、最低でもバンクの大きさは把握しておきましょう。

選手にはそれぞれ得意とするバンクがあります。

ひとりひとり紹介していくと膨大な数になってしまうので、ざっくりと注意したい点だけを紹介していきます。

新人のレースには細心の注意を

車券を買う側にとって、新人の走るレースは頭を悩ませることが多いです。

まず競輪学校でのデータしか無いため、競輪でどの程度の強さか分かりません。

そしてその気持ちは選手も同じだと思います。

注意が必要なのは、新人選手が参加するミッドナイト競輪などです。

ミッドナイト競輪には、一番下のランクであるA級3班によるチャレンジレースが多く組まれています。

しかし、トーナメント戦では、新人同士がつぶし合わない限り、ほとんどのレースで新人選手が1番人気に推されます。

ここで注意したいのがバンクの大きさ。

400mバンクがメインなので、ほとんどの選手はホームバンクは400バンクという事になります。

つまり実戦で333mバンクや500mバンクは未経験という選手がほとんどです。

特に500mバンクは新人にとって未知の領域。

新人=先頭を走る選手なので、ペース配分が狂ってしまい、本命の新人が消える事もあります。

そのため、333バンクや500バンクを初めて走る新人には、たまに波乱があるので注意が必要です。

意外とためになるSNSのつぶやき

競輪選手は意外にもX(旧Twitter)などのSNSで情報発信していたりもします。

もちろんレース中は利用していませんし、超一流の選手はあまり利用していませんが、新人選手やA級くらいの選手だと、情報発信はもちろん、リツイートやリポストすれば返事が返ってくることも多々あります。

その中で選手自身が「〇〇のバンクは苦手だ」とつぶやくこともありますし、ダイレクトにどこのバンクが好きか聞けば答えてくれる選手もいます。

私も競輪選手にX(旧Twitter)を使って色々聞いたりしているので、自分で色々考えるだけでなく選手に直接聞いてみるのも一つの手です。

バンクの事だけでなく、怪我の具合なども知れてとても役に立ちますよ。

その時は、できればフォローもしてあげてください。

まとめ

ここまで競輪場のバンクについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

同じ競輪でもバンクの大きさによっては状況が大きく変わってきます。

また、同じ距離のバンクであっても、みなし直線の長さで有利な脚質などがあるので、

車券を買う前には選手の情報だけでなく、競輪場の情報も調べる事で勝率も上がると思います。

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この記事を書いた人

競輪歴約15年で、毎年の回収率は約80%から100%チョイ。
競輪の魅力に取りつかれ、ほぼ毎日競輪を観戦しています。
競輪場で生の空気を楽しんだり、ネット投票で自宅から楽しんだり仕事の合間を見つけては競輪含めて公営ギャンブルを満喫中。
競輪の面白さをぜひ知ってください❕

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